僕とクラシック音楽とCD夜話(10)-ブラームスはお好き?-第二章
《ブラームスはお好き?-第二章》
”ブラームスは眠い”という高校時代の先入観からは脱したものの、ドイツロマン派王道?の本当の良さを僕が理解するのは、ザンデルリングの演奏を再評価した時期より、実はずっと年を取ってからのことだった。
知らぬ間に、数多くの指揮者のブラームス交響曲を聴き(買い)漁っていった。(定年の楽しみに手には入れたが、まだ聴き切れていないものも多い)
先ずは、バーンスタイン指揮VPO、NYフィルから離れてVPOとの録音が開始された1981-1982年の録音。NY時代と異なり、ドイツグラムフォンのカタログを埋めるだけの演奏ではない。
その当時、良く聴いていたCOLIN DAVIS /SKD。この頃のC.DAVISは、”外れ”無し。
RCAのこのBOXシリーズは安価で内容充実で好きなのだが、箱のデザインは何とかして欲しい。
ブルックナー演奏に定評があるWAND/NDR盤も聴いてみた。-これも美しい。
シャイー指揮ロイヤルコンセルヘボウ 1987年~91年
イタリア人指揮者のこの演奏は、ドイツ的重厚さに眠気を感じる僕には新鮮だった。
何故か、HMVで録音の古いブラームスの各種全集が特売されていたので買ってみた。
バルビローリ指揮VPO 1966年/1967年録音
ボールト指揮LPO、LSO 1970年~1972年録音
ハンス・シュミット指揮NDR 1967,'69,'73 LIVE(3番セッション)録音
マゼール&クリーヴランド管弦楽団 1975年/1976年録音
そして、高校生の頃は”眠い演奏”の代表と思っていた ベーム指揮VPO ですが、確認のため先ほど久しぶりにブラ1と4を聴いてみると、昔聴いていた音源と本当に同じか?と思えるほどレコードで聴いたときの印象と異なる。音の広がり、楽器一つ一つの高鳴りが荘厳で且つ鮮明だ。(クレジットにはリマスターの記録は見当たらないが、その成果?それともオーディオ装置の成果?)
実際に今日確認したのは、カールベーム ”シンフォニーズ”(2013年発売)
この中のブラームス交響曲全集(ユニバーサル イタリア)
そして、見つけた僕の一押し盤はこれだった。
ケンペ指揮ミュンヘンフィル 1974年/1975年録音
重厚や荘厳さも有り、時にイタリア人のように唱う絶妙なバランスに引き込まれる。
実際に僕が所有する盤はこれだ。(ピッチが狂っていて?聴いていて気持ちが悪いし、過去に聴いたときほどの感動はない。ベームを聴いた後だからか?-後日談)
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