僕とクラシック音楽とCD夜話(9)-ブラームスはお好き?
《ブラームスはお好き?》
クラシック初心者だった高校生の頃、正直言って、ブラームスは苦手で眠かった。
当時のスタンダード盤は、威風堂々としたブラームスが描かれたジャケットが印象的だ。
ザンデルリング指揮シュタ-ツカペレ・ドレスデン ブラームス:交響曲第1番
当時からブラームス演奏のスタンダードとして君臨していたザンデルリングの指揮は”威風堂々””大きなスケール感”などと評された。高校生の(ケツの青い)僕にとっては眠いだけだったため、レコードは結局1番しか所有していなかった。
CD時代になって最初に買い換えたのはこちらのCDになる。
ザンデルリング指揮シュタ-ツカペレ・ドレスデン ブラームス:交響曲第1~4番
1971年と1972年のアナログ録音だが、レコードからCDになって楽器の分離が飛躍的に良くなり、僕が聴いても眠くなくなった。ようやくこの演奏のすばらしさが分かるようになった。
1971年/1972年録音のオイロディスク原盤を使ったSACDがタワーレコード限定で発売されていた。ジャケットも(色彩は異なるが)肖像画に戻ったので、買い直した。
SACDといえども、レコードからCDに変わった時ほどの音質的感動は無い。
ザンデルリングは、90年にベルリン交響楽団を指揮したデジタル録音のCDもある。
70年代のアナログ録音と比べると、みずみずしさが消えて、これが円熟だろうか?
ブラームスの演奏に定評のあったザンデルリングには、この外にもライブ録音などの多くのブラームスのCDが発売されている。
名演と名高い1973年の来日時にライブ録音された「ブラ1」のCDがこれだ。
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