僕とクラシック音楽とCD夜話(4)-モーリス・ラヴェル
《モーリス・ラヴェル》
高校生の頃('70年代後半)、クラシック音楽を聴くことが趣味ですと話すと、「好きな作曲家は?」と問われることが多かった。
そこで僕が用意していた回答は「モーリス・ラヴェル」だった。
今でこそ映画やフィギアスケートなどで曲が使われて認知されるようになったラヴェル(作曲家の名前は知らなくても”ボレロ”なら知っているだろう)だが、当時はよほどのクラシック音楽好きでもないと知る人は少なかったので、こう回答した時の”意外”という質問者の表情に”してやったり”とほくそ笑むのだ。
当時の愛聴盤はこれだ。
小澤征爾指揮/ボストン交響楽団 1974年盤
当時、シャルル・ミュンシュの後継としてボストン交響楽団の音楽監督に就任したばかりの小澤は、帰国すると山本直純が出演していた「オーケストラがやってきた」というTV番組にもよくゲストとして招かれていた。長髪を振り乱して指揮する姿がかっこよかった。
ベルリオーズ 幻想交響曲 /小澤征爾指揮ボストン交響楽団
シャルル・ミュンシュの弟子でもあった小澤はこの頃フランス物の作品をよく取り上げていた。
しかし、後日、ラヴェルの演奏に必要なリズム感などは小澤(日本人)には重荷かな??と思わせたのが、この巨匠のレコードだ。
カラヤン指揮ベルリンフィル ムソルグスキー(ラヴェル編):組曲「展覧会の絵」
ラヴェル:ボレロ 1966年盤
管弦楽の魔術師ラヴェルの色彩豊かな特徴を遺憾なく引き出した演奏に圧倒される。
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