僕とクラシック音楽とCD夜話(2)-チャイコフスキー交響曲第4番
《チャイコフスキー:交響曲第4番》
高校生の時に、某CMで流れていた曲を聴いてその曲名を調べたことをきっかけにクラシック音楽の魅惑に取り付かれた僕だったが、その後も時期によって興味の対象や関わり方に濃淡はあるものの、今日まで「もっと美しい曲があるのでは?」「もっと気持ちの良い演奏があるのでは?」と、まだ探求は続いている。
そして興味の傾向は時代(年齢)と共に変遷していくことになる。高校生の最初の頃はチャイコフスキーやラフマニノフといったロシアものが持つ躍動感とノスタルジックなメロディに心酔した。
毎朝、ザルツブルク音楽祭で小沢が指揮したチャイコフスキー交響曲第4番のカセットテープ(エアチェックした)をタイマーに繋いで目覚まし代わりに使っていた。
第1楽章冒頭のトランペットのファンファーレで毎朝目覚めるのである。(早く起きて音量を絞らないと、両親に”うるさい”と怒鳴られる)
この曲の魅力は冒頭だけでなく、第3楽章のピッツィカート奏法だけの演奏も新鮮であり、その静寂を破って再び金管が鳴り響く第4楽章も自然と気分を高揚させていく。
高校時代の愛聴盤はこれだ。
カラヤン指揮ベルリンフィル 1968年盤である。
毎朝聴いているザルツブルクでの小沢の演奏と比較するとスピード感、ダイナミク感等全てが上で、流石”巨匠”とうなった記憶がある。
今ではカラヤン指揮のCDだけでも4枚を保有し、その他の指揮者のCDも多数所有しているが、現在のベスト盤はこれかな?
スベトラーノフ指揮USSRの”重戦車がやってくる”と評される演奏だ。
しかし、毎日この演奏を聴くことになったら、今ではきっと下痢をおこすだろう。
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